2024年10月21日
A39:当社技術資料のピエゾドライバの選定の項目から一部を抜粋し、ご紹介させていただきます。
【電流容量】
● 静的駆動の場合
数 Hz 以下のゆっくりとした動作においては、
電流が極めて小さくなるので、ピエゾドライバの電流容量が問題になる事はほとんどありません。
● 正弦波駆動の場合
下記の計算式で電流最大値を求める事ができます。
Irms = π・f・C・Vp-p・1/√2
Vp-p :peak-peak 駆動電圧(V)
C :静電容量値(F)
Irms :実効値電流(A)
f :駆動周波数(Hz)
● ステップ駆動の場合(応答速度重視)
下記の計算式で応答速度を満たすための電流最大値を求める事が出来ます。
ある電圧変化を希望時間で印加するには、ピエゾアクチュエーターに相応の電流をながす必要があります。
その為には最低限必要な電流容量をもったピエゾドライバの選定が必要です。
上記の波形のように、応答時間tで変位させたい場合には、以下の計算式で必要な電流値を求めます。
I=(C*ΔV)/t
ΔV:電圧変化(V)
I:電流(A)
C:静電容量値(F)
t:応答速度(sec)
他にもピエゾドライバ(ピエゾコントローラ)について説明させていただいているQ&Aや技術資料がございますので、
ご興味がございましたらご覧ください。
【 Q39:ピエゾドライバの選定_その2】に関連があるQ&A
Q10:ピエゾドライバの選定方法について◆
Q11:当社出力電流の定義について◆
Q38:ピエゾドライバの選定_その1◆
技術資料
トータル技術資料◆
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