2022年5月30日
A25:ピエゾアクチュエータの保管方法についてご説明させていただきます。
当社で使用しているピエゾアクチュエータ(ピエゾ素子)は
下図のように薄いセラミックと電極の層が積み重なってできています。
積層圧電アクチュエータ(ピエゾ素子)イメージ図
大気中の湿度によっては電極間への吸湿により、電極間でショートが起こってしまい
焼損して故障してしまう可能性が高いです。
また、冬季、暖房の効いた室内から屋外へ運び出すときの急激な温度変化による
結露などによって吸湿してしまう可能性があります。
液体が掛かるような状況を除いて、吸湿による故障は基本的には直ぐに起こらず、
どのタイミングで故障するか分かりません。
そのため、出来るだけシリカゲルなどの乾燥材と一緒に保管や除湿庫での保管など
一定の湿度・温度で保管してください。
また、ピエゾアクチュエータ(ピエゾ素子)は長期間の保管により通電していないとき、
電圧を印可しても変位しない場合があります。
故障していなければ、電圧を一定時間印可し、再分極を行うことで使用できる可能性があります。
他にもピエゾアクチュエータ、ピエゾステージについて説明させていただいているQ&Aや
技術資料がございますので、ご興味がございましたらご覧ください。
【 Q25:保管の方法について】に関連があるQ&A
Q13:ピエゾアクチュエータの使用環境について◆
技術資料
トータル技術資料◆
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