今更何を言っているの?と言われるかもしれませんが、今の時代、知らない事はインターネットで調べれば大抵の事は分かります。
初めて行く場所でも道に迷わずに到着できるようになりましたし、口コミを見てハズレの居酒屋や病院を避ける事が可能になりました。当然仕事をする上でも欠かせないツールになっています。
初めて経験する事でも失敗しにくい世の中になったなぁと感じますが、それにはインターネットの普及が一役買っていると思います。
ちょっと話が飛びます。
個人的な話で恐縮ですが中学生の頃に約2,000円程度の音楽CDを1枚買うのにとても悩んだ事を思い出します。
当時は購入前に試聴する事ができない時代です。少なくとも私の住む所にはそのような先進的なお店はありませんでした。ディスクガイドや音楽情報誌を買う余分なお金なんて当然ありません。
購入の根拠となるものは友人達の主観的な情報に加えて、オビのコメントやジャケットデザイン等。それだけです。それらの情報からCDの中身をひたすら想像する作業が必要でした。
そこまで悩んで買ったCDが自分の好みでは無かった時のショックは非常に大きいものでした。
しかしそこはお金のない中学生の執念。
せっかく2,000円も出して買ったのだから気に入らなくても元を取ろうと思って苦行のように聞くわけです。
するとその時は気に入らなくても時間が経ってから良さが分かってくる事があるんですね。
時間は掛かりますが、そんな失敗からしか得られない何かがあると思います。
失敗の蓄積は自分の感性を磨くのに必要な事だと思います。
今でこそインターネットを駆使して購入前にたくさんの情報を集める事ができますが、あえてネットの情報に頼らずに想像力を駆使するのも良いかもしれません。
・・・と偉そうに言いましたが、私自身もはやインターネットのない生活から離れる事はできません。便利さを知った今となっては中学時代の苦労はもうコリゴリです。
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